カードローンの返済ができない時はどうする?
お金を借りると返済をしていかなくてはいけません。ただ何らかの事情があり、できないことは考えられます。
返済できないのが、今回だけなのか、長期間返済できないかによって対応は変わってきます。
目次
今回だけなら事前に相談して返済を待って貰う
今回の返済が数日以内、遅くても次回返済日までにできるようであれば、相談すると待って貰えることがあります。
連絡する時は、返済できる日、延滞理由を伝えましょう。そうすると安心して待つことができるため、返済を待ってくれる可能性が高くなります。次回返済日まで待って貰うのであれば2回分の返済が必要です。
返済日を待って貰えるのは、当たり前ではなく、特別措置です。そのため、毎回返済が待って貰えるとは限りません。
待って貰えても、返済日が変わるのではなく、延滞となるため、信用情報を見れば遅れていることがわかります。
返済ができなくなれば債務整理
無職になってしまった等の理由で今回だけはなく、今後の返済が厳しい時は、債務整理は解決する方法の1つです。債務整理は一般的に、弁護士や司法書士へ依頼して行うことが多いです。
弁護士等への相談は返済が遅れてからではなく、遅れる前から相談して下さい。業者にはその旨を報告した方がベターです。業者に受任通知が届くには時間がかかるため、その間に督促状が送られてくることがあるからです。
債務整理には、任意整理、自己破産、特定調停、民事再生があります。債務整理をすると、借金がゼロになったり、減額されたり、金利が0%、過払金が発生していれば逆にお金が戻ってくることがあります。
債務整理は、返済ができなくなった時の最終手段だと考えて下さい。安易にすると、信用情報に登録され、5年間~10年間は消えることはありません。
そのような情報があってもカードローンからは借りられる可能性はありますが、住宅ローンや車のローン等の審査には通らないでしょう。
返済できないからといって、何もせず放置をすることは厳禁です。放置をしても信用情報に登録され、同じく5年~10年は消えません。
どちらにせよカードローンの返済ができなくなれば、将来組もうと考えているローンの審査に影響します。
- 任意整理
- 自己破産
- 特定調停
- 民事再生
督促って怖いの?
カードローンの返済が遅れると、怖い督促があると思っている人がいるかもしれません。
ただ、銀行カードローンや消費者金融の取り立ては以前ほど厳しくはなく、事務的に行われているのがほとんどで、訪問もほとんど行なわれていません。
中小消費者金融の中には少し厳しめの取り立てや訪問を行っている業者もあるかもしれません。
下記は貸金業法で禁止されている督促行為をわかりやすい言葉で説明しています。
①正当な理由がないのに不適当な時間(21:00~8:00)に督促はダメ
②債務者がいつまでに返済や連絡をすると申出があれば、それまで督促はダメ
③正当な理由がないのに、自宅以外の場所(勤務先等)への督促はダメ
④訪問を行った際に帰ってくれと言われて帰らないのはダメ
⑤張り紙等で、借入している事実や私生活に関することを第3者にバラすことはダメ
⑥第3者にお金を借りてこいと強要することはダメ
⑦第3者に請求することはダメ
⑧第3者が取立に協力(債務者の住所や勤務先等を教える)を拒否してるのに、協力を強要するのはダメ
⑨弁護士や司法書士、裁判所等から通知が届いた後に請求してはダメ
返済しなければ給料差押
上記の貸金業者の督促は規制されています。
ただ督促を無視して返済をしなければ、裁判(訴訟)されることがあります。
裁判で判決が出ると判決に基づいて、差押手続に移行します。差押の対象は、給料や預金口座等となります。
給料を差押できる上限が決まっているため、給料がゼロになるということはありません。
給料差押されると当然会社の人にバレることになるため、会社にいずらくなるでしょう。
返済が遅れると利率が高くなる?
返済が遅れることは契約違反となるため、罰則として利率が高くなるカードローンが多くなっています。返済が遅れた時の利率は遅延損害利率、発生する利息は遅延損害金と言います。
遅延損害利率は返済日の翌日から返済した日まで適用され、返済をすれば通常の利率に戻ります。
利率は限度額が高くなれば低くなっていきますが、遅延損害利率は限度額によって変わることはありません。
高い限度額を利用して残高がたくさん残っている人が遅れると、遅延損害金があっという間に膨らむため注意が必要です。
カードローン | 遅延損害利率 |
---|---|
アコム | 20.0% |
プロミス | 20.0% |
SMBCモビット | 20.0% |
三井住友銀行カードローン | 19.94% |
オリックス銀行カードローン | 借入残高に対し借入利率+2.1% |
みずほ銀行カードローン | 19.9% |
おまとめローンで返済額を下げる?
延滞理由が複数の会社から借入があり、毎月の返済額が高いという理由で遅れるなら、おまとめローンを利用して毎月の返済額を下げることができます。
カードローンは借入金額が同じなら、複数の会社で借りるより、1社で借りた方が、返済額が低くなります。
下記で消費者金融3社からの借入150万円を、銀行カードローンで1つにまとめた場合の返済額を比較しています。
返済額は最大21,000円下がることがわかります。返済額が下がると延滞することも少なくなるため、返済額が高いと感じる人は、利用してみてはいかがでしょう。
カードローン | 借入額 | 返済額 |
---|---|---|
アコム | 50万円 | 15,000円 |
プロミス | 50万円 | 13,000円 |
アイフル | 50万円 | 13,000円 |
計 | 150万円 | 41,000円 |

銀行 | 返済額 |
---|---|
M銀行カードローン | 20,000円 |
U銀行カードローン | 30,000円 |
O銀行カードローン | 30,000円 |
返済が遅れるデメリット
返済が遅れてメリットはなく、デメリットしかありません。
先ずは説明した通り、利率が高くなり、ローン審査に影響(通りにくくなる)します
そして毎回遅れていたり、業者によって違いはありますが一定期間返済が遅れると、限度額内での借入ができなくなります。ただこの場合は、今後返済状況が改善されれば、追加融資が再開することはあります。
延滞すると電話や書面が郵送されてくるため、借入がバレることがあります。そのようなことが無いように必ず事前に相談をするようにしましょう。
- 高い利率が適用される
- 追加融資がSTOPする可能性がある
- 今後ローン審査に影響する
- お金借りてることがバレる
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